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三人の名探偵のための事件 (海外文庫)
三人の名探偵のための事件 (海外文庫) (JUGEMレビュー »)
レオ ブルース
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ブラックランズ/ベリンダ・バウアー ★★☆

 19年前に起きた連続児童殺人事件。犯人は逮捕されたものの当時11歳だったビリーの死体は未だに見つかっていなかった。ビリーの母グロリアは事件以来息子の帰りを待ち心を閉ざし、母親からの愛情を失った姉のレティーは鬱屈を抱えたまま大人になりスティーヴンとデイヴィーを産む。事件以来壊れたままの家族を取り戻すためにビリーの死体を探して他の児童が埋められていた荒野を掘り続ける12歳のスティーヴン。ある日彼は獄中の犯人に手紙を送り、死体の在り処を聞き出すことを思いつくが……。

 

 崩壊した家族を取り戻すために奮闘する少年……という筋書きは少年が探すものが叔父の死体と行方不明の妹という違いはあっても「ラストチャイルド」を思い起こさせる。今回短いスパンで(11月と1月)読んだのでより「ラストチャイルド」と比較するように読んでしまったが、そもそも出版日が2010年の4月と10月と近いのでリアルタイムで読んだ人たちも似たような話を続けて読んでいるような感覚になっただろう。後発の本作は少し割を喰ったかもしれない。

 

 ただ、後発でなくてもプロットや人間関係が入り組んでいて重厚感のある「ラストチャイルド」の方が評価され易い作品なのは確か。デビュー作だからしょうがないが唐突な銃の件など本作の方が話は粗く、完成度も「ラストチャイルド」の方が高い。各種ランキングで「ラストチャイルド」が上に来たのも納得。

 

 と言う訳で質とか格調という意味では「ラストチャイルド」に劣ってしまう本作だがシンプルで真っ直ぐな分物語に力強さは感じる。年齢のせいもあるが「ラストチャイルド」のジョニーほど大人びておらず、母や祖母の振る舞いに傷付き、母の恋人に懐く主人公も哀しいながらも可愛らしく魅力的。苦味が残る「ラストチャイルド」と違い、ハートウォーミングなラストも心地良い。「ラストチャイルド」にはなかったプラスアルファ、優しさや純粋さが胸を打つ。個人的にはこっちの方が好き。

 

JUGEMテーマ:ミステリ

| [海外【ハ行】] ベリンダ・バウアー | 22:06 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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